Pythonプログラミングにおいての、print
関数の使い方を学びましょう。
print関数とは
print()
は、データを出力するための関数です。
引数に指定したデータを、Windowsのコマンドプロンプトや、Macのターミナル、といった黒い画面に表示します。
(黒い画面、というのはイメージです。黒くないかもしれません)
また、黒い画面ではなく、ファイルに出力することもできます。
print
関数は、想像以上にいろんな使い方があります。
これから、ひとつずつ見ていきましょう。
文字列や数値の出力
まず、文字列と数値を出力してみます。
文字列の場合は、'
(シングルクォーテーション)か、"
(ダブルクォーテーション)で囲います。
数値の場合は、そのまま入力します。
print('こんにちは')
print("こんにちは")
print(13)
実行結果
こんにちは
こんにちは
13
変数の値を出力
print
関数は、変数の値を出力するのにも使うことができます。
変数の値を出力するには、変数名をそのまま入力します。
number = 13
print(number)
実行結果
13
文字列と変数を組み合わせて出力
たとえば、「彼は◯◯歳です」というふうに、文字列と変数を組み合わせた文章を作りたいときがあります。
方法はいくつかありますが、f文字列を使った方法が、一番わかりやすいと思います。
f文字列は、文字列の最初にf
をつけます。
すると、変数を使いたいところに、{変数名}
と入力することで、その変数が使えるようになります。
age = 12
print(f'彼は{age}歳です')
実行結果
彼は12歳です
複数のデータを出力
print
関数で、複数の文字列や数値を出力することもできます。
print('Hello', 3, 'こんにちは')
実行結果
Hello 3 こんにちは
複数のデータを出力したときの、区切り文字を変更
print
関数で複数のデータを出力したときの、区切り文字を変更することもできます。
区切り文字を変更するには、区切り文字にしたい文字を、sep
に代入します。
print('おはよう', 'こんにちは', 'こんばんは', sep='、')
実行結果
おはよう、こんにちは、こんばんは
最後の改行をなくす、または別の文字に変更
print
関数では、出力したデータの最後に改行が入ります。end
を使うことで、その改行をなくしたり、別の文字に変更することができます。
まず、改行をなくすには、次のようにします。
print('おはよう', end='')
print('こんにちは', end='')
print('こんばんは')
実行結果
おはようこんにちはこんばんは
また、改行を別の文字に変更するには、次のようにします。
print('おはよう', end='、')
print('こんにちは', end='、')
print('こんばんは')
実行結果
おはよう、こんにちは、こんばんは
ファイルに出力する
print
関数では、黒い画面だけではなく、ファイルに出力することもできます。
ファイルに出力したい場合は、file
にファイルオブジェクトを指定します。
with open("text.txt", mode='x') as f:
print('このテキストを保存します', file=f)
実行すると、次のテキストが入力された、text.txtファイルが作られます。
このテキストを保存します
(上の例では、text.txtファイルがもうすでにあるとき、エラーになります)
flushを使って、1文字ずつ表示
例えば、「こんにちは」という文字列を、for
ループを使って1文字ずつ表示させたいとします。
しかし、次の方法では、しばらく経ったあとに、まとめて「こんにちは」と表示されます。
import time
for i in range(5):
text = 'こんにちは'
print(text[i], end="")
time.sleep(0.5)
そんなときは、flush
をTrue
にすることで、1文字ずつ「こんにちは」と表示されるようになります。
import time
for i in range(5):
text = 'こんにちは'
print(text[i], end="", flush=True)
time.sleep(0.5)