データには「型」というものがあります。
今回はデータ型について学んでいきましょう。
型ってなんだろう?
データにはいろんなものがあります。
数値だったり、文字だったり、「はい(True
)」か「いいえ(False
)」だったりします。
こういったデータの種類が、データの型(データ型)です。
では、たとえば、これらの種類のデータを、すべて紙にメモしたとします。
さて、それぞれのデータがすべて紙に書かれていたら、なんだか分かりにくいですよね。
なぜ分かりにくいのかというと、ぜんぶ文字に見えるからです。
このように、データに型がないと、そのデータがなにを表しているのか、よく分からなんです。
では、もうちょっと分かりやすく見える方法を考えてみます。
たとえば、目盛りのついた容器に水を入れれば、数値を表せます。
文字だったら、紙に書いておけます。
「はい(True
)」か「いいえ(False
)」なら、ライトのONとOFFでかんたんに表せます。
さらに、容器だったら水の出し入れだけで足し算や引き算などもできますし、ライトならばかんたんにONとOFFの切り替えができます。
これがデータ型です。
型があることで、そのデータがなにを表しているのかが、よく分かるようになります。
型の種類
型にはさまざまな種類があります。
int(整数)
int型は、「整数」のデータです。
たとえば、「100
」、「12345
」、「1800225
」といったものはint(整数)です。
float(小数)
float型は、「小数」のデータです。
たとえば、「13.27
」、「45.3
」、「100.0
」といったものはfloat(小数)です。
str(文字列)
str型は、「文字列」のデータです。
ここでは文字列としますが、Pythonでは1文字だったとしても、str型です。
また、文字列は、クォーテーション('
)、またはダブルクォーテーション("
)で挟んで表します。
なので、数字であっても、このどちらかで挟まれていれば、文字列になります。
たとえば、「'こんにちは'
」、「'Good morning'
」、「'12345'
」、「'A'
」などはstrです。
bool(ブール)
bool型は、「はい(True
)」か「いいえ(False
)」のデータです。
つまり、正しければTrue
で、間違っていればFalse
、といったものです。
たとえば、「3+3は6」というのは「はい(True
)」です。
「2+3は10」というのは「いいえ(False
)」です。
list(リスト)
list型は、いくつものデータをひとまとめにした、「リスト」のデータです。
リストは、[]
で挟むことで表すことができます。
たとえば、「[0, 1, 2, 3, 4]
」、「['a', 'b', 'c', 'd', 'e']
」といったものがリストです。
tuple(タプル)
tuple型(タプル)も、list型とよく似ていて、いくつものデータをひとまとめにしたデータです。
タプルと聞くとむずかしいように感じてしまいますが、複数のデータでひとつのデータになるものがタプルです。
たとえば、生年月日であれば「2013年、3月、17日」といったふうに、3つのデータからできています。
タプルは()
で挟んで表しますので、この場合は、「(2013, 3, 17)
」というふうになります。
dict(辞書)
dict型(辞書)は、「◯は△です」というような、ふたつの組み合わせのデータが、いくつもまとまったものです。
たとえば、動物園にいる動物たちの名前と、なんの動物なのかを辞書であらわすと、「{'きよし':'キリン', 'とら子':'トラ', 'リオン':'ゾウ'}
」というふうになります。