今回は、Pythonプログラミングにおけるリストの使い方として、リストから要素を削除する方法を学びましょう。
リストから要素を削除するには?
Pythonプログラミングでは、リストから要素を削除する方法がいくつかあります。
- 添字(インデックス)を指定して削除
- 値を指定して削除
- スライスを使って削除
- すべての要素を削除
それでは、これらの方法を順番に見ていきましょう。
【popメソッド】添字(インデックス)を指定して削除
まず、pop
メソッドを使う方法です。pop
メソッドでは、添字(インデックス)を指定することで、その要素を削除することができます。
下の例では、fruits.pop(2)
とすることで、0から数えて2番目の'メロン'
が削除されます。
fruits = ['りんご', 'いちご', 'メロン', 'みかん']
fruits.pop(2)
print(fruits)
実行結果
['りんご', 'いちご', 'みかん']
【del文】添字(インデックス)を指定して削除(複数も可能)
つづいて、del
文を使う方法です。del
文では、リストに添字(インデックス)をつけて指定することで、その番号の要素を削除することができます。
pop
メソッドと違うのは、del
文ではいくつもの要素をまとめて削除することもできる、ということです。
まずは、ひとつの要素を削除です。
fruits = ['りんご', 'いちご', 'メロン', 'みかん']
del fruits[1]
print(fruits)
実行結果
['りんご', 'メロン', 'みかん']
del
文では、スライスを使うことで、いくつもの要素を削除することもできます。
スライスでは、たとえば、1から3まで、というふうに指定できます。
この場合であれば、[1:3]
というふうにします。
fruits = ['りんご', 'いちご', 'メロン', 'みかん']
del fruits[1:3]
print(fruits)
実行結果
['りんご', 'みかん']
このとき、[1:3]
の3
は含まないことにご注意ください。
ですので、指定する番号は、[1:2]
ではなく、[1:3]
になります。
【removeメソッド】値を指定して削除
つづいて、remove
メソッドを使う方法です。remove
メソッドでは、値を指定することで、その値の要素を削除することができます。
fruits = ['りんご', 'いちご', 'メロン', 'みかん']
fruits.remove('いちご')
print(fruits)
実行結果
['りんご', 'メロン', 'みかん']
また、指定した要素がいくつもある場合は、最初の要素だけを削除します。
fruits = ['りんご', 'いちご', 'メロン', 'いちご', 'みかん']
fruits.remove('いちご')
print(fruits)
実行結果
['りんご', 'メロン', 'いちご', 'みかん']
スライスを使って削除
さきほど、del
文のときにもスライスを使いました。
スライスで指定したものに、空のリストを代入することでも、要素を削除することができます。
fruits = ['りんご', 'いちご', 'メロン', 'みかん']
fruits[1:3] = []
print(fruits)
実行結果
['りんご', 'みかん']
【clearメソッド】すべての要素を削除
clear
メソッドを使うことで、リストのすべての要素を削除することができます。
fruits = ['りんご', 'いちご', 'メロン', 'みかん']
fruits.clear()
print(fruits)
実行結果
[]