Pythonにおいての、変数と定数の基本を学んでいきましょう。
変数・定数とは
まず、「変数」は、数値や文字列などのデータを覚えておいてくれるものです。
覚えておいてもらったデータは、いつでも変更ができます。
同じように、「定数」も、数値や文字列などのデータを覚えておいてくれるものです。
しかし「定数」は、一度覚えておいてもらったデータを、変更することはしません。
「データの変更をしないって不便だな」と思うかもしれませんが、意外とそうではなく、「絶対に変更しない」と分かりきっているものは、定数を使った方が、バグを防ぐことができます。
変数・定数の使い方
変数と定数の使い方です。
Pythonにおいては、変数も定数も、基本的には同じものです。
ただ、定数の場合は、名前を工夫することで、覚えているデータが後から変更されないものだ、というふうに分かるようにします。
変数や定数に、データを覚えておいてもらうには、=
を使います。
「名前=データ
」というふうにすれば、その名前だけで、そのデータを使うことができるようになります。
また、このようにデータを覚えておいてもらうことを、「代入」といいます。
変数
まず、変数にデータを覚えておいてもらうには、次のようにします。
number = 3
print(number)
実行結果
3
上の例は、numberという名前の変数に、3という数値を覚えておいてもらったものです。
定数
Pythonでないプログラミング言語では、定数を使った場合に、データを変更しようとするとエラーになるものもあるのですが、Pythonにはそのような機能がありません。
そのため、Pythonで定数を使うには、名前に大文字とアンダーバー(_)のみを使い、変数とは区別できるようにします。
WINDOW_WIDTH = 1520
print(WINDOW_WIDTH)
実行結果
1520
型について
つづいて、型というものを学びます。
変数には、よく「数値」や「文字列」といったデータを覚えておいてもらいます。
文字列は「文字列型(str)」という型です。
数値は「整数型(int)」や「小数型(float)」などがあります。
といっても、Pythonではそれほど型を気にする必要はなく、データを覚えてもらったときや、変更されたときなどに、自動的に変数はその型になります。