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UTMでM1 MacにWindows11の仮想環境を構築する方法

みなさんこんにちわ。@It_is_Rです。

UTMはM1 Macでも使える仮想化ソフトです。
今回はUTMを使って、M1 MacにWindows11の仮想環境を構築していきたいと思います。

UTMバージョン3への更新で、これまでのものと使い方が大きく変わりました。
この記事はバージョン3.0.4での方法で新しく書き直しています。(2022年2月2日更新)

下のものが、UTMでWindows11を動かしたところの画像です。

では、はじめていきましょう。

目次
  1. UTMのダウンロード
  2. Windows11のダウンロード
  3. UTMでWindows11の仮想環境を構築
  4. Windows11を起動する
  5. 「この PC では Windows 11 を実行できません」というエラーについて
  6. レジストリエディタを開いて、設定を操作する
  7. 「ネットワークに接続しましょう」から進めないときの対処法
  8. Spice Guest Toolsのインストール
  9. まとめ

UTMのダウンロード

UTMは公式サイトからもダウンロードできるのですが、Homebrewを使うと、もっと簡単にダウンロードすることができます。

ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。(Homebrewをインストールしてある必要があります)

$ brew install --cask utm

Homebrewについて、詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

Windows11のダウンロード

今回、Windows11は、UUP dumpからダウンロードします。

UUP dump(https://uupdump.net/

上記ページにアクセスしたら、Latest Beta Channel buildの「arm64」をクリックします。

Windows 11 Insider Preview 10.0.22000.160 (co_release)」を選択しました。

Languageで「Japanese」を選択して、「Next」をクリックします。

Editionを選びます。私は「Windows Home」のみにチェックを入れました。
選んだあとは「Next」をクリックします。

「Download and convert to ISO」にチェックが入っているのを確認し、「Include updates (Windows converter only)のチェックを外します。
そのあと、「Create download package」をクリックします。

ダウンロードが完了し、解凍すると、「22000.160_arm64_ja-jp_core_fdb8a3c7_convert」というフォルダが作られます。(バージョンによって、名前の違いがあるかもしれません)

ではターミナルを開き、さきほどの「22000.160_arm64_ja-jp_core_fdb8a3c7_convert」に移動します。

$ cd /Users/(ユーザ名)/Desktop/22000.160_arm64_ja-jp_core_fdb8a3c7_convert

さらに、「uup_download_macos.sh」を実行します。(おそらく、次のようなエラーになります)

$ bash uup_download_macos.sh
One of required applications is not installed.
The following applications need to be installed to use this script:
 - aria2c
 - cabextract
 - wimlib-imagex
 - chntpw
 - genisoimage or mkisofs

macOS requires Homebrew (https://brew.sh) to install the prerequisite software.
If you use Homebrew, you can install these using:
brew tap sidneys/homebrew
brew install aria2 cabextract wimlib cdrtools sidneys/homebrew/chntpw

では、言われたとおりにHomebrewを使って必要なパッケージをインストールしていきます。
Homebrewについて、詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

上記記事を参考にHomebrewをインストールしたら、さきほどのエラーにも書かれていた、以下のコマンドを実行します。(2つ目のコマンドで、またまたエラーが表示されます)

$ brew tap sidneys/homebrew
$ brew install aria2 cabextract wimlib cdrtools sidneys/homebrew/chntpw
Last 15 lines from /Users/r/Library/Logs/Homebrew/openssl@1.0/02.make:
 ^
x86_64cpuid.s:273:10: error: unknown token in expression
 cmpq $0,%rax
         ^
x86_64cpuid.s:273:10: error: invalid operand
 cmpq $0,%rax
         ^
x86_64cpuid.s:274:9: error: unknown token in expression
 cmoveq %rcx,%rax
        ^
x86_64cpuid.s:274:9: error: invalid operand
 cmoveq %rcx,%rax
        ^
make[1]: *** [x86_64cpuid.o] Error 1
make: *** [build_crypto] Error 1

Do not report this issue to Homebrew/brew or Homebrew/core!

These open issues may also help:
Mac M1 chntpw not building (Openssl 1.0 requirement not satisfied) https://github.com/sidneys/homebrew-homebrew/issues/2

表示されたエラーメッセージに書かれたページ(https://github.com/sidneys/homebrew-homebrew/issues/2)を確認すると、その解決方法を見ることができます。

上記ページを参考に、以下のコマンドを実行しました。

$ curl -LO https://gist.github.com/minacle/e9dedb8c17025a23a453f8f30eced3da/raw/908b944b3fe2e9f348fbe8b8800daebd87b5966c/openssl@1.0.rb
$ curl -LO https://gist.github.com/minacle/e9dedb8c17025a23a453f8f30eced3da/raw/908b944b3fe2e9f348fbe8b8800daebd87b5966c/chntpw.rb
$ brew install --formula --build-from-source ./openssl@1.0.rb
$ brew install --formula --build-from-source ./chntpw.rb
$ rm ./openssl@1.0.rb ./chntpw.rb

あとは実際にWindows11のisoファイルをダウンロードするスクリプトを実行します。

$ bash uup_download_macos.sh

かなり時間がかかりますが、環境すると「22000.1_CORE_ARM64_JA-JP.ISO」というファイルが22000.160_arm64_ja-jp_core_fdb8a3c7_convertフォルダに作成されます。

$ ls
22000.1_CORE_ARM64_JA-JP.ISO	UUPs				aria2_script.18742.txt		uup_download_linux.sh		uup_download_windows.cmd
ConvertConfig.ini		aria2_download.log		files				uup_download_macos.sh

このファイルを自分が分かりやすい場所に保存しておきましょう。

UTMでWindows11の仮想環境を構築

では、UTMを使ってWindows11の仮想環境を構築していきましょう。

UTMを開いたら、「Create a New Virtual Machine」をクリックします。

すると、つぎのような画面が表示されますので、「Virtualize」をクリックします。

Operation Systemは、「Windows」を選択します。

すると、次のような画面が表示されます。

①の「Download Windows 11 for Arm64 Preview VHDX」をクリックすると、Windows 11をダウンロードすることができます。(Windows Insider programへの登録が必要です)ただ、さきほど「UUP dump」からWindows11のisoをダウンロードしているので、今回は必要ありません。

②の「SPICE tools and QEMU drivers」をクリックすると、ツールのダウンロードページへアクセスできます。
このツールはWindows11をインストールしたあとに必要になるので、ここでダウンロードしておきましょう。

では、「SPICE tools and QEMU drivers」をクリックします。

すると、次のページに繋がりますので、「Download」をクリックします。

すると、isoファイル「spice-guest-tools-0.164.3.iso(バージョンが異なる可能性があります)」がダウンロードされますので、お好きな場所に保存しておいてください。

つづいて、UTMの画面に戻り、「Import VHDX Image」のチェックを外します。

すると、下の画像の部分の文字が切り替わります。
ここをクリックすることで、「UUP dump」のページに移動でき、isoファイルをダウンロードすることができます。(今回はすでにisoファイルをダウンロードしているので、クリックする必要はありません)

「Browse」をクリックし、最初にダウンロードしたWindows11のisoファイル(22000.1_CORE_ARM64_JA-JP.ISO)を選択します。

「Next」をクリックします。

Memoryを「6144」MBに設定し、「Next」をクリックします。

そのまま「Next」をクリックします。

つづいて、仮想マシンとMacで共有を行なうためのフォルダを指定します。
あらかじめ共有するフォルダを作っておき、「Browse」をクリックして、そのフォルダを選択しましょう。

共有するフォルダを指定できたら、「Next」をクリックします。

Nameには分かりやすい名前をつけ、「Save」をクリックします。

これで、Windows11の仮想環境を作ることができました。

Windows11を起動する

さて、準備は整いましたが、まだまだWindows11を起動するには、もう少し作業が必要になります。

では、▶を押して、Windows11を立ち上げてみましょう。

次の画面が開きますので、素早くescを押します。

「Device Manager」を選択して、returnを押します。

「OVMF Platform Configuration」を選択して、returnを押します。

640×480を「1024×768」に変更します。

F10を押したあとYを押すことで、変更を保存します。

escを2回押して、「Continue」を選択し、returnを押します。

しかし、どういうわけかこのままでは画面のサイズが変わらないので、いったん左上の「×」を押してVMを閉じ、そして再び起動します。

すると、次のような画面が一瞬だけ表示されますので、その間にspaceを押します。
失敗すると黄色い文字が書かれた画面が表示されてしまうので、そのときは、もう一度「×」で閉じて、起動しなおしてください。

お好みの設定に変更して、「次へ」をクリックします。

すると、次のような画面が表示されます。

本来であれば、ここで「今すぐインストール」をクリックしたいのですが、どうもここでこれをクリックしてしまうと、最終的には「この PC では Windows 11 を実行できません」というエラーが表示されて、インストールできないようです。

「この PC では Windows 11 を実行できません」というエラーについて

さきほどの状態から、「今すぐインストール」をクリックして進めていくと、最終的には「この PC では Windows 11 を実行できません」という画面が表示されてしまいます。

この PC では Windows 11 を実行できません

この PC は、このバージョンの Windows をインストールするための最小システム要件を満たしていません。詳細についてはhttps://aka.ms/WindowsSysReq を参照してください。

Windows

もしこの画面が表示されてしまった場合は、右上の「×」をクリックして、Windows セットアップの画面に戻りましょう。

では、次はこのエラーを解決していきたいと思います。

レジストリエディタを開いて、設定を操作する

「この PC では Windows 11 を実行できません」というエラーを解決するには、レジストリエディタを開いて、設定を操作していきます。

Windows セットアップの画面で、Shift + F10を押します。

するとコマンドプロンプトが開かれますので、「regedit」と入力して、実行します。

するとこのように、レジストリエディターが開かれました。

「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SYSTEM」と選択し、「Setup」を右クリックします。
「新規」→「キー」をクリックします。

キーの名前は「LabConfig」にします。

LabConfigを選択した状態で、なにもないところを右クリックし、「新規」→「DWORD (32ビット) 値(D)」をクリックします。

名前は「BypassTPMCheck」とします。

さらに再び、なにもないところを右クリックし、「新規」→「DWORD (32ビット) 値(D)」をクリックします。

こんどは名前を「BypassSecureBootCheck」にします。

「BypassTPMCheck」をダブルクリックし、値のデータに「1」を入力して、「OK」をクリックします。

おなじように、こんどは「BypassSecureBootCheck」をダブルクリックし、値のデータに「1」を入力して、「OK」をクリックします。

あとはレジストリエディターを「×」で閉じ、コマンドプロンプトに「exit」と入力して閉じましょう。

そして「今すぐインストール」をクリックします。

「プロダクトキーがありません」をクリックします。

ライセンスに目を通し、チェックを入れ、「次へ」をクリックします。

「カスタム:Windowsのみをインストールする(詳細設定)」をクリックします。

「次へ」をクリックします。

これで、インストールが始まります。

もしかすると、ここで0x80070B1といったエラーが発生し、うまくインストールされないかもしれません。
そのときは、いったんVMを閉じて、もう一度試してください。
それでもうまくいかない場合は、VMの全てのパーティションを削除して、もう一度試してください。
さらにそれでもうまくいかない場合は、Macを再起動したり、VMをもう一度作り直したりして、試してください。

しばらく待つと、再起動が始まります。

再起動されると、つぎのような画面が開きます。(もし再起動されない場合は、仮想マシンを閉じて、もう一度起動しなおします)
そのまま「はい」をクリックします。

「はい」をクリックします。

「スキップ」をクリックします。

さて、私の環境ではここで問題が発生しました。
「ネットワークに接続しましょう」の画面から、一切、先に進めないのです。

「ネットワークに接続しましょう」から進めないときの対処法

ネットワークに接続しましょう、から進めないときの対処法です。

まずshift + F10を押します。

さらに以下のコマンドを実行しましょう。

bcdedit /debug on
bcdedit /dbgsettings net hostip:10.0.0.1 port:55555
shutdown /r /t 0

さきほどと同じように進めれば、「ネットワークに接続しましょう」のところで失敗することなく進めることができます。

ここでいったん、自動的に再起動されます。
私の環境では、ここでエラーが起き、自動的に修復に入ることが、なんどか試した中で一度だけありました。

もしうまくいかなかった場合は、仮想マシンを閉じて、再び立ち上げてください。

起動すると、次のような画面が表示されますので、お持ちのアカウントでサインインします。

つづいてPINを作ります。
「PINの作成」をクリックします。

PINを入力し、「OK」をクリックします。

復元するか、新しいデバイスとして設定するかを選択し、「次へ」をクリックします。

位置情報などのプライバシー設定を選んで、「次へ」もしくは「同意」をクリックします。

お好みで選択して「承諾」、もしくはなにも選択せずにスキップをクリックします。

OneDriveを使ってバックアップするかどうかを選択して、「次へ」をクリックします。

次のような画面が表示されますので、しばらく待ちます。

あとはWindowsが再起動されますので(止まってしまった場合は「×」でいったん閉じて、もう一度起動)、さきほど作ったPINでログインします。

これで、Windows11が使えるようになりました。

コマンドプロンプトを管理者として実行します。

コマンドプロンプトを開いたら、以下のコマンドを入力します。

bcdedit /debug off

これでVMを起動しなおすと、インターネットに接続できなくなります。

そこで、仮想環境を作る途中でダウンロードした、「spice-guest-tools-0.164.3.iso(バージョンが異なる可能性があります)」を使います。

Spice Guest Toolsのインストール

Spice Guest Toolsをインストールすることで、仮想マシンのWindows11でもインターネットに接続できるようになったりと、仮想マシンの使い勝手がよくなります。

では、インストールしてみましょう。

仮想マシンを一度終了し、下の画像のように「CD/DVD」から「Browse」をクリックします。
さらに、「spice-guest-tools-0.164.3.iso(バージョンが異なる可能性があります)」を選択しましょう。

再び、Windows11の仮想マシンを起動します。

「CD ドライブ(D:) QEMU」から「spice-guest-tools-0.164」を開きます。

次のような画面が表示されますので、「Next」をクリックします。

ライセンスに目を通し、「I Agree」をクリックします。

これでインストールがはじまりますので、しばらく待ちましょう。

最後に、「Finish」をクリックします。

仮想マシンの再起動が終了すれば、インターネットに接続できるようになるはずです。

まとめ

UTMはM1 Macでも使える仮想化ソフトです。

このUTMを使えば、M1 Macの仮想環境にWindows11をインストールすることができます。
私も試行錯誤して、やっとの思いで仮想環境を作ることができました。

参考になれば幸いです。

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2件のコメント “UTMでM1 MacにWindows11の仮想環境を構築する方法

  1. 「Windowsのインストール場所を選んでください」で、画像にあるようなドライブが表示されません。
    どうすれば表示されるようになりますか。

    1. > しろくまさん
      こんにちは。コメントありがとうございます。

      私の環境では、ドライブが表示されないといったことが起こらなかったので、なんとも言えないのですが、その画面の下の「削除」、「フォーマット」、「新規」といった項目をクリックしても、なにも表示されませんか?
      お役に立てるか分かりませんが、またよろしくお願いいたします。

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