仮想マシンとは、コンピュータの中で仮想的に作られたコンピュータのことです。
たとえば、Macの中にWindowsの仮想マシンを作ることで、本来Macでは動かないはずのWindows専用ソフトを動かしたり、アプリやWebサイトなどの開発で、ほかのOSでもちゃんと動くかな、というのを確かめたりするために使います。
仮想マシンとは?
仮想マシンは、コンピュータの中にもう一つのコンピュータがある、というイメージです。
よく、ドラマや映画を見ていると、その登場人物がテレビを見ているシーンってありますよね。
私は毎回思います。「あ、テレビの中にテレビがある」って。思いませんか?
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テレビの中にテレビがあるのに、そのテレビは全く別物のテレビです。仮想マシンはこれと似ています。
つまり仮想マシンは、コンピュータの中に作られたもう一つのコンピュータ、のことです。
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仮想マシンは、英語でバーチャルマシン(Virtual Machine)と言います。
Virtual Machineを省略したのがVMですので、仮想マシン、Virtual Machine、VMは、どれも同じ意味になります。
デュアルブートとは違うの?
パソコンに詳しい人ですと、ここで思うかもしれません。あぁ、仮想マシンってデュアルブートのことでしょ、と。
確かに似ていますが、実は違うのです。
デュアルブートは、HDDやSSDのパーティションを切って(複数のHDDやSSDがあるように見せること)、それぞれに別のOSを入れる技術のことです。
デュアルブートのイメージとしてはこのようなふうだと思います。(ここでのMac、Windowsは、OSのことをいっています)
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これらは全く別物なので、OSを切り替えるには、いったんコンピュータの電源を切る必要があります。
そうですね。たとえるならば、仮想マシンはテレビの中に映るテレビであるのに対し、デュアルブートは別のチャンネルです。
仮想環境とは?
仮想環境は、仮想的な環境のことです。すみません、そのままですね。
環境というのは、そのパソコンがどのような状態なのか、というものです。
Windowsなのか、Macなのか、ネットには繋がっているのか、どんなソフトがインストールされているのか、など、そのパソコンがどんな状態にあるのかをまとめて環境といいます。
仮想環境というのは、その環境を仮想的に作り出したものです。
仮想マシンと同じ意味で使われることもあります。ただ、仮想マシンは仮想環境ですが、仮想環境は仮想マシンとは限りません。
つまり仮想環境は仮想マシンよりも幅広くをいいます。
仮想化ソフト(仮想化ソフトウェア)とは?
たとえば、以下のようなものがあります。
- VirtualBox
- Docker
- VMware
- UTM
まとめ
仮想マシンは、コンピュータの中に作られたコンピュータのことです。
仮想マシンのことをVirtual Machine、VM、などといったりします。
仮想環境は仮想マシンと同じ意味で使われることもあります。しかし、仮想マシンは仮想環境ですが、仮想環境が仮想マシンとは限りません。
仮想環境を作り出すソフトのことを仮想化ソフト(仮想化ソフトウェア)といいます。