コマンドは、「コンピュータに対してお願いするときの言葉」のことです。
コンピュータに、ああしてほしい、こうしてほしい、ということを、コマンドという言葉を使って頼みます。
コマンドの意味
たとえばみなさんは、今日の晩ごはんにカレーが食べたいとします。
そんなときは、お母さんにお願いしますね。「今日のごはん、カレーにしてよ!」って。
するとお母さんは、カレーにしてくれるかもしれませんし、してくれないかもしれません。
コンピュータでは、このようなお願いを「コマンド」という言葉を使って行ないます。
もちろん、夕食をカレーにはしてくれませんが、「フォルダやファイルを作ってよ」とか、「このプログラムを実行してよ」とか、そういったお願いができます。
お母さんにお願いするときと違うのは、コンピュータはとても素直だということです。
もちろん素直なお母さんも多いとは思いますが、コンピュータはそんなお母さんとは比べ物にならないぐらいに素直です。
というのも、みなさんがどんなお願いをしても、コンピュータは疑いもせずに聞いてくれるのです。
みなさんの大切なデータも、「消して」とお願いすれば、消してしまいます。(ふつう、削除はマウスを使うかもしれませんが、コマンドによってデータを削除することもできます)
ですので、大切なのはコンピュータとの信頼関係です。
コンピュータはみなさんの言葉を決して疑いません。ですのでみなさんも、そんなコンピュータのことをちゃんと理解して、データ削除などの間違えると困るかもしれないコマンドを使うときは、しっかりと確認してから行なうことが大切です。
GUIとCUIの違いについて
みなさんは、パソコンをどのように操作しますか?
多くの方は、マウスを使ってポチポチと操作すると思います。
このマウスを使ってポチポチする画面のことを、GUIといいます。
対して、文字のみの画面で、キーボードでポチポチする画面のことを、CUIといいます。
この、CUIの画面で入力する文字が、コマンドです。
コマンドはどうやって使うの?
コマンドを使う方法は、OSによって違います。
WindowsであればコマンドプロンプトやPowerShell、MacやLinuxであればターミナル(端末)を開きます。
下の画像は、Windowsのコマンドプロンプトの画面です。
Windowsのコマンドプロンプトを開く方法は、こちらの記事をご覧ください。
また、Macでターミナルを開く方法は、こちらの記事をご覧ください。
ただ、デスクトップ環境がインストールされていないLinuxは、パソコンを起動したときからCUIの画面が開きます。
下の画像は、デスクトップ環境をインストールしていないUbuntuの画面です。
また、コマンドは、使っているパソコンによって異なります。
WindowsやMac(Unix)といったOSによっても違いますし、インストールされているソフトによっても、使えるコマンドが変わってきます。
ですので、そのOSやソフトのコマンドを覚える必要があります。
といっても、最初からすべてのコマンドを覚える必要はありません。
まずはよく使われるコマンドを覚えて、徐々にいろんなコマンドを覚えていきましょう。
まとめ
コマンドは「コンピュータに対してお願いするときの言葉」です。
「今日のごはん、カレーにして!」とお母さんにお願いするように、「フォルダを作ってよ」とか「ファイルを削除してよ」とか、コンピュータに対して、いろんなお願いを言葉(文字)でします。
また、コマンドを入力するには、WindowsならばコマンドプロンプトやPowerShell、MacやLinuxならばターミナル(端末)を使います。