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【AI画像生成】Google ColabでStable Diffusion web UIを動かす方法

Stable Diffusion web UIは、ブラウザを使ってStable Diffusionを動かすことができるツールです。
今回は、Google Colab上でStable Diffusion web UIを動かす方法を紹介します。

目次
  1. Google Colaboratoryについて
  2. Stable Diffusion web UIについて
  3. Google ColabでStable Diffusion web UIを動かす
  4. まとめ

Google Colaboratoryについて

Google Colaboratory(略:Colab)は、Pythonをかんたんに実行できるサービスです。
もちろん、Colabで画像生成AIを動かすこともできます。

AIによる画像の生成には、それなりのスペックのPCが必要になります。
ハイスペックのPCを持っているのでしたら、ご自身のPCを使うのもありだとは思うのですが、なかなかそのようなPCを持つことはむずかしいです。

そこで、ひとつの手として考えられるのが、Colabを使うというものです。

Colabでは、高性能なGPUを、無料でも制限内で利用することができます。
さらに有料プランに申し込むことで、よりよい環境で作業することができるようになります。

また、ColabでStable Diffusion web UIを動かした場合、ずっと接続した状態にしていると、制限がかかってしまったり、有料プランに申し込んだ場合は、コンピューティング ユニットの残量が減ってしまうので、注意が必要です。

Stable Diffusion web UIについて

GitHub(AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui): https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui

Stable Diffusion web UIを使うと、GUIによる分かりやすい操作でStable Diffusionを動かすことができます。
ブラウザで操作できるので、対応していればローカルでも動作させることができます。

以下は、Stable Diffusion web UIを実際に使っているところの画面です。

ただ、私はM1 Macで、ローカルでの動作を確認しましたが、ハイクオリティの画像を生成しようとすると、かなりの時間がかかりました。
何度も試して気に入る画像を表示させるAI画像生成では、これは大きな問題です。

その解決方法として、Stable Diffusion web UIをColabを使って動かす方法が考えられます。

Colabでは、高性能なGPUを使って、Stable Diffusion web UIを動かすことができます。
そのため、ハイクオリティな画像も素早く生成できます。

Google ColabでStable Diffusion web UIを動かす

では、ColabでStable Diffusion web UIを動かしてみましょう。
様々な方法があるようなのですが、ここではふたつ紹介します。

「AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui」を使う(方法その1)

つづいて、「AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui(https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui)」を、Colabで使う方法です。

まずはGoogleにログインして、Colabのページ(https://colab.research.google.com/?hl=ja)に移動しましょう。

「ノートブックを新規作成」をクリックして、新しいノートブックを作成します。

「編集」から「ノートブックの設定」をクリックします。

「ハードウェア アクセラレータ」を「GPU」に変更し、「保存」をクリックします。

さらに、次のコマンドをノートにコピペします。
モデルは、ご自身が使いたいものに書きかえてください。

!git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
%cd /content/stable-diffusion-webui

!wget https://huggingface.co/nuigurumi/basil_mix/resolve/main/Basil_mix_fixed.safetensors -O /content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion/Basil_mix_fixed.safetensors
!wget https://huggingface.co/stabilityai/sd-vae-ft-mse-original/resolve/main/vae-ft-mse-840000-ema-pruned.safetensors -O /content/stable-diffusion-webui/models/VAE/vae-ft-mse-840000-ema-pruned.safetensors

!python launch.py --share --xformers --enable-insecure-extension-access

貼り付けると、次のようになります。

上記のコマンドでは、例としてbasil mixというモデルをダウンロードしています。

では実行しましょう。下の画像の場所をクリックします。

しばらく待って、Running on public URL: xxxx.gradio.liveというリンクをクリックしましょう。

もっと詳しい方法は下の記事をご覧ください。
こちらの記事では、Google Colabで「AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui」を動かし、basil mixを使う方法を詳しく紹介しています。

「camenduru/stable-diffusion-webui-colab」を使う(方法その2)

まず、camenduruさんの、stable-diffusion-webui-colab(https://github.com/camenduru/stable-diffusion-webui-colab)を使わせていただき、ColabでStable Diffusion web UIを動かしてみようと思います。

まず、あらかじめGoogleアカウントの取得、ログインを済ませておいてください。

上記stable-diffusion-webui-colabのページへ移動し、下にスクロールします。
すると、README.mdの項目に、さまざまなモデルのページが一覧になっています。

好きなモデルを探し「Open in Colab」をクリックします。
たとえば、Waifu Diffusion v1.4ならば、以下のようになります。

「ドライブにコピー」をクリックして、ご自身のドライブにコピーしておきましょう。

コピーが終わったら、実行しましょう。

しばらく待つと、「Running on public URL:xxxxxxx.gradio.live」といったリンクが表示されますので、そこにジャンプします。

すると、次のようなページが開きますので、Stable Diffusion checkpointで、使いたいものを選べるかどうかをご確認ください。

すると、Stable Diffusion web UIで、Waifu Diffusionのモデルを使って、画像生成ができるようになります。

まとめ

今回は、Google ColabでStable Diffusion web UIを動かす方法を紹介しました。

ローカルで画像生成AIを試そうとすると、重くてうまく動かない、ということはよくあると思います。
しかし、Colabを使うことで、とてもスムーズに画像生成AIを試すことができるようになります。

また、Colabでは、ずっと接続した状態にしていると、制限がかかってしまったり、残量が減ってしまったりするので、ご注意ください。

10件のコメント 「【AI画像生成】Google ColabでStable Diffusion web UIを動かす方法」

  1. 以前モデルのダウンロードについて質問した者です。「stable-diffusion-webui」はダウンロード先のフォルダの場所だと分かりました。プログラムを実行する際はモデルリンク+ダウンロード先の指定をしなければいけないのですね。ダウンロードリンクを張り付けるだけでよいのだと勘違いしておりました。

    1. >水無月さん
      いつも私のサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
      これからも、よろしくおねがいいたします。

  2. はじめまして!大変わかりやすく初心者でも簡単に生成出来て感謝しております!!
    camenduruさんの、stable-diffusion-webui-colabを使うというのは特に手軽でありがたかったのですが、開くだけでwebUI不審なサイト警告が出るし、生成した画像がウイルス検出されたりしてしまったのですが、やはり少々危険なのでしょうか?

    であれば素直に最初に乗っている方法で導入したいのですが、モデルをご自身が入れたい物に~のところで躓いてしまって。特にVAEが見つからなかったりと。
    もし、可能でしたらご助言いただければ幸いです

    1. >さつきさん
      はじめまして。コメントありがとうございます。

      私ももう一度、camenduruさんのstable-diffusion-webui-colabを試してみましたが、私の環境ではそのような警告は出ませんでした。
      念の為、生成した画像もセキュリティソフトでスキャンしてみましたが、なにも検出されませんでした。

      「モデルは、ご自身が使いたいものに〜」のところに書いたものは、そのまま貼り付けて実行してみてください。この場合、モデルはBasil Mixを使うことができます。

      もし違うモデルを使いたい場合は、そのモデルやVAEを入れている部分のコードを変更する必要があります。
      VAEは使いたいモデルによって推奨されているものが違いますし、VAEが必要ないものもあります。

      もし、使いたいモデルが決まっているのでしたら、それを教えていただければ、もう少しお答えできるかもしれません。

      1. ちょうど私も
        >>モデルは、ご自身が使いたいものに書きかえてください。
        のところでつまづいていたので横から質問させてください。

        使いたいモデルはmuse_v1
        (ttps://civitai.com/models/13564/musev1)
        で、ダウンロード済み、google driveにも保存してあります。

        なお、basilでの作成までは成功しました!
        ブラウザ上(gradio.live上)でモデルを指定できれば最高なのですが。

        ご助言いただけますと幸いです。

  3. ドライブにコピーして実行すると以下のようなメッセージが表示されますが、どのように対処すればよいでしょうか。
    …………………………………………………………………
    (前略)
    Running on local URL: http://xxx.x.x.x:xxxx

    To create a public link, set `share=True` in `launch()`.
    …………………………………………………………………
    ※URLはいちおうxで隠しています。

    1. >通りすがりのななしさん
      こんにちは。コメントありがとうございます。

      私の環境では、「Running on local URL」の後ろに、「Running on public URL」というふうに表示されるのですが、その項目はありませんか?

      ドライブにコピーして実行、ということは、方法その2をお試しになられたのだと思いますが、もしそれでうまくいかないようでしたら、モデルの変更を試してみてください。
      それでもうまくいかなければ、方法その1を試してみるのも手かもしれません。

      また、使いたいモデルを教えていただければ、もう少しお答えできるかもしれません。

      1. ご返信遅くなりました。方法2がうまくいかず、方法1を試したところ無事にRunning on public URLが表示されました。ご案内ありがとうございました!

        1. >通りすがりのななしさん
          お久しぶりです。
          ぶじリンクが表示されたようで、私も嬉しく思います。
          またよろしくお願いします。

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