ハッキングは、コンピュータにとてもくわしい人が、システムやネットワークの弱点を探して安全かどうかを確かめたり、ソフトを改造して便利にして使ったりなど、すごい技術を使っていろいろすることです。
ただ、こういった技術が悪いことに使われてしまう場合があります。この場合は、ハッキングと区別して、クラッキングといわれたりします。
ハッキングとは
ハッキングといわれると、ほかの人のパソコンにこっそり入り込んでいろんな悪さをすること、と思われるかもしれません。
しかしハッキングは、必ずしも悪いこと、というわけではありません。
例えば、新しいシステム作っているとき、そのシステムによるセキュリティの問題はないか、といったことを調べようと思ったら、実際にそのシステムを攻撃してみるのが一番いい方法だと思います。
これって、べつに悪いことではないですよね。システムの安全性を高めようとしているのだから、逆にありがたいことです。
そして、こういうことって、すごくむずかしくて、ものすごい知識がないとできないんです。
ものすごい知識を使って、ソフトがどういう仕組みになっているのか分析してみたり、もっと使いやすいように改造してみたり、一般の人ができないような天才的なことをすることが、ハッキングです。
さらに、このようなことができる天才的な人のことを、ハッカーといいます。
しかし、こういった技術を悪いことに使う場合は、話は変わってしまいます。
例えば、個人情報を盗むためにほかの人のパソコンに入り込んだり、入り込んだパソコンの中のデータを壊したり、というものです。
このようなことは、やはりそれによって困る人が出てきてしまいます。
この場合は、クラッキングというふうに区別されることも多く、このようなことをする人のことを、クラッカーといったりします。
ハッキングとクラッキングの違い
ここまでで、もうすでに書いてしまいましたが、ハッキングとクラッキングの違いをまとめると、このようになります。
しかしハッキングも、悪いことの方の意味で使われたり、悪いことの方の意味も含んでいたりします。
ですので、もしハッキングという言葉が出てきたら、それは悪いことの意味で言っているのか、それとも天才的なことの意味で言っているのかを、そのときそのときで判断する必要があります。
もし、クラッキングという言葉が出てきたら、その方はおそらく誤解がないように、ハッキングとクラッキングをちゃんと使い分けています。
まとめ
ハッキングは、コンピュータにとてもくわしい人が、安全のためにシステムやネットワークの弱い部分を探したり、ソフトを改造して便利に使ったりなど、とても天才的なことをすることです。
また、こういった技術を悪いことに使うことを、クラッキングといいます。