フィンガープリントは、指紋のことです。
ITの分野では、データやコンピュータが、同じものかどうかを判断するために使われるものを、フィンガープリントといいます。
フィンガープリントとは
まず、フィンガープリント(fingerprint)は、指紋を英語にしたものです。
よくドラマで、悪い人を見つけたいときに、指紋が残っていないかを探したりしますね。
指紋は、人それぞれ違うので、現場に残っていた指紋と合わせることで、その人がそこにいたかどうかが分かってしまいます。
つまり指紋によって、その人なのか、別の人なのか、ということが分かってしまいます。
IT分野においてのフィンガープリントもそれと同じで、例えば、電子メールの内容が送ったときのものと同じものか(こっそり変更されていないか)、といったことを調べるのに使われています。
電子メールであれば、電子メールの本文からとある方法で割り出した値を、そのメールのデータに組み合わせて送ります。
すると、そのメールを受け取った側も、同じ方法で割り出した値が、送られてきたものとちゃんと一致するかどうかを調べることができ、メールの内容が書き換えられていないかを判断することができます。
また、ホームページ(ここではWebページのことをホームページと記述しています)を開いたコンピュータが、どのコンピュータなのか、ということを割り出すことにも使われます。
これを、ブラウザフィンガープリント、といいます。
ブラウザフィンガープリントとは
みなさんがホームページを見たとき、そのホームページ側は、サイトを開いたコンピュータの情報をある程度得ることができます。
言葉はなにを使っているのか、どのブラウザを使っているのか、画面のサイズ、などいろいろです。
それぞれのデータひとつだけでは、サイトを開いたコンピュータを知ることはできませんが、こういったものをたくさん組み合わせることで、どのコンピュータでそのホームページを見たのか、ということが分かってきます。
そして、それぞれのデータをひとつの短いデータにまとめたものが、ブラウザフィンガープリントです。
この、ブラウザフィンガープリントによって、あぁ多分この前のコンピュータだな、ということが分かります。
まとめ
フィンガープリントは、指紋のことです。
IT分野では、データやコンピュータが同じものかどうかを判断するのに使われます。
電子メールなどのデータと組み合わせて、送信側と受信側で同じものかどうか(こっそり書き換えられていないか)をチェックしたり、ブラウザやコンピュータの情報を得て、同じコンピュータからのアクセスだな、ということを調べたりするのに使われます。