Macを使用する上で、絶対に覚えておきたい、ターミナルの基本コマンドの一覧と使い方です。
今回の記事で扱うコマンドの一覧
まずは、今回の記事に登場するコマンドの一覧です。
mkdir | ディレクトリの作成 |
---|---|
cd | ディレクトリ間の移動 |
rmdir | ディレクトリの削除 |
pwd | カレントディレクトリの表示 |
ls | ファイルやディレクトリを一覧表示 |
touch | ファイルの新規作成 |
rm | ファイルやディレクトリの削除 |
cat | ファイルの内容を、表示、連結 |
cp | ファイルやディレクトリのコピー |
mv | ファイルやディレクトリの移動 |
less | ファイルの内容をターミナル全体を使って表示 |
man | コマンドのマニュアルを表示 |
mkdir ディレクトリの作成
mkdir
はディレクトリを生成するためのコマンドです。
例えば以下のように入力すると、folderというディレクトリが生成されます。
$ mkdir folder
cd ディレクトリ間の移動
cd
は、ディレクトリ間を移動するためのコマンドです。
さきほど作った「folder」ディレクトリに移動するには、次のようにします。
$ cd folder
また、ひとつ上のディレクトリに移動するには、次のようにします。
$ cd ..
ひとつ上のディレクトリの、「folder2」ディレクトリに移動するのであれば、次のようになります。
$ cd ../folder2
rmdir ディレクトリの削除
rmdir
はディレクトリを削除する為のコマンドです。
たとえば、「folder」ディレクトリを削除するとしたら、次のようになります。
$ rmdir folder
また、上のコマンドでは、folderの中になにかデータがあった場合は、削除することができません。
そんなときは、後ほど紹介するrm
コマンドを使いましょう。
$ rm -r folder
rm
コマンドは-r
をつけることで、中身も含めたディレクトリを削除することができます。
なにもつけない場合はファイルを削除します。
pwd カレントディレクトリの表示
カレントディレクトリは、今いるディレクトリのことです。pwd
コマンドを使うことで、カレントディレクトリを表示させることができます。
$ pwd
/Users/ユーザ名/Desktop/terminal
上の例では、デスクトップにあるterminal
ディレクトリにいる、ということが分かります。
ls ファイルやディレクトリを一覧表示
ls
は、カレントディレクトリのファイルやディレクトリを一覧表示します。
$ ls
folder folder2 folder3
また、-a
を後ろにつけることによって、隠しファイルも含めて表示させることができます。
$ ls -a
. .. .DS_Store .file folder folder2 folder3
さらに、-l
を後ろにつけることで、ディレクトリ内にあるものの情報が詳しく表示されます。
$ ls -l
total 0
-rw-r--r-- 1 r staff 0 11 30 03:06 file
drwxr-xr-x 2 r staff 64 11 30 02:39 folder
drwxr-xr-x 2 r staff 64 11 30 03:02 folder2
このように、更新日やその時間、権限など、詳しい情報を得ることができます。
touch ファイルの新規作成
touch
は、ファイルを作成するためのコマンドです。
では、text.txt
というテキストファイルを作成してみましょう。
$ touch text.txt
ファイルが作られたかどうか、ls
コマンドを使って確認します。
$ ls
text.txt
rm ファイルやディレクトリの削除
最後に、rmコマンドで、作ったファイルを削除します。
まず、text.txtファイルを削除してみます。
$ rm text.txt
複数ファイルを、まとめて削除することもできます。
$ rm text.txt text2.txt
また、ディレクトリを削除するには、-r
を使います。
$ rm -r folder
cat ファイルの内容を、表示、連結
cat
はファイルの内容を表示したり、ファイルを連結するコマンドです。猫ではありません。
では、text.txt
には、次のように書かれているとします。
こんにちは
また、text2.txt
には、次のように書かれているとします。
こんばんは
では、cat
コマンドを使って、text.txt
の内容を表示します。
$ cat text.txt
こんにちは
ふたつのファイルを連結することもできます。cat
の後に2つのファイル名を書くと、ふたつの内容を連結して表示することができます。
$ cat text.txt text2.txt
こんにちは
こんばんは
また、この連結された内容を、別ファイルに書き出すこともできます。
今回はtext3.txt
というファイル名で書き出してみます。
$ cat text.txt text2.txt>text3.txt
$ cat text3.txt
こんにちは
こんばんは
cp ファイルやディレクトリのコピー
cp
は、ファイルやディレクトリをコピーする為のコマンドです。
たとえば、text.txt
を、text-backup.txt
という名前でコピーしてみます。
$ cp text.txt text-backup.txt
$ ls
text-backup.txt text.txt
また、ディレクトリをコピーしたい場合は、-rを使います。
$ cp -r folder folder2
mv ファイルやディレクトリの移動
mv
はファイルを移動したり、名前を変更する為のコマンドです。
まずは、text.txt
をfolder
ディレクトリの中に移動させてる方法です。
$ mv text.txt folder
次に、text.txt
ファイルをtext2.txt
という名前に変更してみます。
$ mv text.txt text2.txt
$ ls
text2.txt
ディレクトリの場合も同様です。
less ファイルの内容をターミナル全体を使って表示
less
もcat
とほぼ同様にファイルの内容を表示するコマンドです。
catコマンドで内容を表示させるのとの違いとして、less
は内容が多い場合に適しています。
$ less text.txt
このように入力すると、text3.txt
の内容が、ターミナル全体を使って表示されます。
戻る時はqを押します。
man コマンドのマニュアルを表示
man
はコマンドのマニュアルを表示させるコマンドです。ただ基本的には英語です。
では、cd
コマンドのマニュアルを表示させてみます。
$ man cd
これでcd
コマンドのマニュアルが表示されます。
戻る場合はqを押します。
まとめ
コマンドを使えばキーボードだけで様々なことができてしまうとこが分かると思います。
標準で入っているコマンドだけでも、これだけではありません。
パソコンやMacを使用する上で、コマンドを入力して動かす必要が殆どなくなった現在です。
しかし、これからコンピュータ関連の知識を身につけていきたい人は、いずれコマンドでの操作が必要になる機会に遭遇する可能性があります。
ぜひ、この記事も参考の一つにしていただければと思います。