WordPressは、HTMLやPHPなどの知識がなくても、かんたんにブログなどのWebサイトを作ることができるツールです。
WordPressとは?
ブログやホームページ(ここではWebサイトのことをホームページと記述しています)を作りたいと思ったとき、サーバーやドメイン以外にサービスやツールを使わないとすれば、HTMLやPHP、CSS、データベースなどの知識が必要になります。
しかし、WordPressを使うことで、そのような知識がなくてもかんたんにホームページを作ることができます。
もちろん、そういった知識があれば、作れるホームページの幅が大きく広がります。
また、サイトの運営にはサーバー代やドメイン代といった費用がかかってしまいますが、WordPress自体は無料で使うことができます。
WordPressはどうやって使うの?
普段、みなさんがパソコンやスマホで使っているアプリは、そのパソコンやスマホにインストールして使いますよね。
しかしWordPressはその辺がちょっと違って、自分が契約したサーバーにインストールして使います。
ちょっとむずかしい話になってしまいますが、サーバーというのは、どこか遠くにあるパソコンだと思ってください。
どこかは分かりません。ただ、手の届かない遠くのパソコンです。電源はずっと入れっぱなしです。
どこにあるかも分からないパソコンですが、今は便利な時代になったので、インターネットでつながっています。
ですので、そのパソコンにつなぐことができるパスワードさえ知っていれば、そのパソコンにデータを送って、保存しておくことができます。
そしてWordPressは、サーバーにインストールすることで使うことができます。
つまり、みなさんのパソコンやスマホにアプリをインストールするみたいに、どこか遠くのパソコンにWordPressをインストールするんです。
すると、世界中の人々が、WordPressで作ったそのサイトを見ることができるようになります。(セキュリティの観点から、サーバーの設定によって海外からのアクセスを制限したりはします)
また、ブラウザからサーバー上のWordPressにアクセスして、ログインすることで、サイトの編集などを行なうことができます。
WordPressでどんなことができるの?
WordPressでは、管理画面のページから、さまざまな設定や、記事の投稿ができ、むずかしいことをしなくても、Webサイトを作ったり、更新していくことができます。
また、多くの方がさまざまなプラグインを公開してくれているので、なにか欲しい機能があるときは、その機能を持ったプラグインを探せば、見つかることも多いです。
プラグインは、管理画面からかんたんに入れたり消したりできるので、お手軽に試してみることができます。
さらには、PHPなどの知識があれば、サイトのデザインだけにとどまらず、管理画面自体にも、いろんなカスタマイズをすることができ、その可能性は無限大といえます。
WordPressの仕組みはどうなってるの?
最近ではWordPressなどのツールを使って作られたホームページが多いのですが、通常はHTMLという言語を使ってホームページは作られています。
みなさんが普段使っている、ChromeやEdgeといったブラウザは、HTMLで書かれたものを、誰が見ても分かりやすいようにして表示してくれます。これがホームページです。
つまり、HTMLを覚えれば、かんたんなホームページを作ることはできます。
ただ、いろんなホームページを見ていると、よく「おすすめ記事」といったものが、記事の横や下にでてくることがありますよね。
これは、ホームページを読み込むたびに違うものがでてきていたり、見ているページによっても変わったりします。
こういった機能は、HTMLだけで作ることはできません。(JavaScriptを使えば、それっぽいものはできるかもしれませんが、あまり効率的ではありません)
そんなときに使えるのがPHPというものです。
PHPはサーバー側で動いてくれる言語です。たとえば、今見ているページのカテゴリなどから、その人が興味を持ちそうな記事を選び、その記事を一覧にしたものを作って、ホームページに組み込んでくれるようなプログラムを作ることができるんです。
そうすることで、ページを読み込むたびに違うおすすめ記事が表示されたり、もっとこだわったものであれば、アクセス数の多い記事をおすすめとして表示したりできるんです。
こういった、見る人、時間、などによって、表示する内容が変わるサイトを、「動的サイト」といいます。
PHPは、こういった動的サイトを作るのに適しています。
ところで、ホームページって、ひとつホームページ内だったら、どのページもだいたい見た目は同じですよね。
たとえば、さっきのページは白い背景だったのに、次のページを見たら真っ黒な背景、っていうホームページは、あまりないと思います。
であれば、ホームページのメインの部分、ヘッダー(ページの一番上の部分)、サイドバー(ページの横にあるやつ)、フッター(ページの一番下の部分)などを、それぞれ作っておき、それらを組み合わせてくれるプログラムがあれば、ホームページの管理が楽になるはずです。
さらに記事の内容も、そのタイトルや、本文などを、それぞれ別に保存しておいて、それらをホームページに組み込んでくれるプログラムがあれば、もっともっと管理が楽になるはずです。
このような管理ができるようにするには、PHPを使って、そういうシステムを作ってしまう方法があります。
ただ、このような管理システムを自分で作ろうとすると、とても大変なんです。
でも、多くの方が手を取り合って、ひとつの管理システムが作られました。それが、WordPressです。
WordPressでは、上で紹介したように、ホームページをパーツごとに作成してそれを組み合わせる、という仕組みになっています。もちろん、記事のタイトルや本文なども、データベースというものに保存されて、自動的にホームページに組み込まれるようになっています。
WordPressの大部分は、PHPで作られています。
さまざまなテンプレート(テーマ)が用意されているので、自分の好きなものを選んで使うこともできますし、自分で1から作ることもできます。
まとめ
WordPressは、サーバーにインストールすることで使うことができ、ブログなどのWebサイトをかんたんに作ることができるツールです。
管理画面から、設定の変更や記事の投稿などができ、プラグインを使うことでも、さまざまなカスタマイズができます。
また、PHPなどの知識があれば、そのカスタマイズの可能性は無限大になります。