DDoS攻撃は、あるサービスにたいして、たくさんのお願い事をすることで、そのサービスが本来のやるべきことをできなくしてしまう攻撃のことです。
似たものとしてDoS攻撃というものがありますが、DDoS攻撃はDoS攻撃を複数の仲間を引き連れて行ないます。
ただ、仲間といっても、操られた仲間だったりします。
まず、DDoS攻撃を説明をする前に、DoS攻撃とはなんなのかを紹介します。
DoS攻撃とは?
DoS攻撃(Denial of Service attack)は、あるサービスにたいして、たくさんのお願い事をすることで、本来のやるべきことができなくなってしまうようにする攻撃のことです。
たとえば、アルくんは山田先生に教室の窓拭きを頼まれました。
アルくん。今日は教室の窓拭きをお願いしてもいいべか?
うん! 分かったよ
しかし、そこにりこちゃんがやってきて言いました。
アル、バケツの水汚れてるから替えてきて!
えぇ、でも窓拭き……
お願いね!
う、うん……(しかたない、替えてくるか)
アルくんは、窓を拭くためだと思い、バケツの水を替えにいきました。
よし、バケツの水も替えたし、窓を拭くぞ!
アルくんが窓を拭きはじめた途端、りこちゃんは言いました。
アル、どうせ上の方とか届かないでしょ? イス持ってきたら?
いま拭こうと思ったところなのに……(しかたない、持ってくるか)
アルくんが適当なイスを持ってくると、りこちゃんが言いました。
それ他の子が使ってるイスでしょ? 自分の持ってきたほうがいいわよ
え、えぇ……(しかたない、かえてくるか)
アルくんが自分の椅子にかえてくると、りこちゃんは言いました。
となりのクラスで雑巾がなくなっちゃったんだって。この雑巾貸してね。
ちょ、ちょっと!
あとまだ雑巾が必要らしいから、先生にいらない布もらって、200枚用意しておいて
に、200枚!
アルくんが言われた通りにしていると、山田先生が戻ってきました。
アルくん、窓拭きはどうなったべ!
だ、だってりこちゃんが……
というのが、DoS攻撃です。
アルくんには、「窓拭き」という役目があったのですが、りこちゃんがあまりに大変なお願いばかりするので、結局アルくんは窓拭きができずに山田先生に怒られてしまいました。
もっと具体的な話をすると、たとえば、Webページを何度も何度も読み込み直すと、そのWebページのサーバに負荷を与えることができます。いわゆるF5アタックというものです。
こういうことをすると、そのサービスは使えなくなってしまったりします。
DDoS攻撃とは?
さて、DoS攻撃は、あるサービスにたいしてたいへんなお願いばかりをして、そのサービスを使えなくしてしまうというものでした。
DDoS攻撃(Distributed Denial of Service attack)では、これを複数のコンピュータで行ないます。
複数といってもみんなで協力して行なうわけではなく、みんなが乗っ取られてしまった状態だったりします。
ふっふっふ。みんなを洗脳してやるべ……
てくまくまやこん……てくまくまやこん……
はぁ、なんだかDoS攻撃がしたくなってきた……
わ、わたしも、なんだかDoS攻撃がしたい……
F5キーが押したい……
ふふふふふ。みんなでDoS攻撃をしかけるべよ
これぞDDoS攻撃だべ……
真似しちゃだめだべよ
というのが、DDoS攻撃です。
もっと具体的には、システムの脆弱性やトロイの木馬によって、他の人のコンピュータを乗っ取り、その乗っ取った複数のコンピュータを使ってDoS攻撃を行ないます。
まとめ
DoS攻撃は、あるサービスにたいして、たくさんのお願い事をすることで、そのサービスが本来のやるべきことをできなくしてしまう攻撃のことです。
また、DDoS攻撃は、複数のコンピュータからのDoS攻撃のことです。