外付けより浅漬け。@It_is_Rです。うまい。山田くーん、マット4枚!
今回は 外付けSSDやHDDをフォーマットする方法を、分かりやすく紹介していきたいと思います。
この記事は2021/05/17に、最新の情報に書き直しております。
外付けハードディスク、外付けSSD、USBメモリなどは、同じ方法でフォーマットすることができます。
この記事では、これらのような外付けの記憶装置を、「外付けストレージ」と呼ぶことにします。
Macに外付けストレージを接続する
まず、Macに外付けストレージを接続します。
もし、「アクセサリの接続を許可しますか?」というアラートが表示されたときは、「許可」をクリックします。
また、次のようなダイアログが表示されるかもしれません。
そのときは、「初期化」をクリックします。
すると、次のようなウィンドウが開きます。
上は、「ディスクユーティリティ」というMacに標準で入っているツールです。
ディスクユーティリティでは、Macに接続されているストレージデバイスに対して、さまざまな操作ができます。
また、さきほどのダイアログは、その外付けストレージがMacに対応していないものだったり、フォーマットがされていないものだった場合に表示されるものです。
外付けストレージがMacに対応しているものの場合は、さきほどのダイアログも、ディスクユーティリティも、自動的には開かれませんので、手動でディスクユーティリティを立ち上げる必要があります。
「ディスクユーティリティ」は、Launchpadの「その他」から立ち上げることができます。
ディスクユーティリティが開いたら、Macに接続した外付けストレージが読み込まれていることを確認しましょう。
また、このサイドバーが表示されていないこともあります。
それについては、これから解説します。
サイドバーの表示と非表示
サイドバーの表示非表示や表示方法は、次のように変更することができます。
表示方法は、「ボリュームのみを表示」と「すべてのデバイスを表示」から選ぶことができます。
表示の違いは次のようになります。
外付けストレージのフォーマット方法
では、実際に外付けストレージをフォーマットしてみましょう。
フォーマットしたい外付けストレージを選択します。(間違えないように注意です)
そして「削除」をクリックします。
ここで、名前、フォーマット、方式を選ぶことができます。
名前は、任意のものを入力できます。
フォーマットの種類や方式には、色々なものがあります。
まず、フォーマットの種類の一覧です。(APFSは、方式を「GUID パーティションマップ」にしたときのみ表示されます)
APFS | Apple File Systemの略。 Mac OS拡張フォーマット(HFS+) の根本的な問題解決が目的。 macOS High Sierra以降のmacOSに対応。(Windowsには非対応) SSDに最適化されているが、HDDでも使用可能。 |
---|---|
APFS(暗号化) | APFSの使う時にパスワードが要求されるようになるバージョン。 外部ストレージを持ち運びたい人におすすめ。 |
APFS(大文字/小文字を区別) | OSを入れるストレージデバイスで大文字/小文字を区別すると、一部のアプリが動作しなくなるので注意。 |
APFS(大文字/小文字を区別、暗号化) | 上と同じで、OSを入れるストレージデバイスで大文字/小文字を区別すると、一部のアプリが動作しなくなるので注意。 |
Mac OS拡張(ジャーナリング) | macOS High Sierraより前のOSでも使いたい場合、こちらのフォーマットにしておかないと読み込めないとのこと。 |
Mac OS拡張(大文字/小文字を区別、ジャーナリング) | OSを入れるストレージデバイスで大文字/小文字を区別すると、一部のアプリが動作しなくなるので注意。 |
MS-DOS(FAT) | WindowsでもMacでも使用したい人。 4GB以上のファイルを扱うことができないので注意。 |
exFAT | WindowsでもMacでも使用したい人におすすめ。 Windows Vista以降のOSに対応。 上述したMS-DOS(FAT)では4GB以上のファイルを扱うことができないので、WindowsでもMacでも使用したい人はexFATがおすすめ。 |
また、方式は以下の3つです。
多くの場合、「GUID パーティションマップ」を選べばいいと思いますが、Windowsでも使いたいなら「マスター・ブート・レコード」を選んでおくのが無難だと思います。
GUID パーティションマップ | Intelプロセッサ、またはAppleシリコン搭載のMacを使用している場合はこれ。 Windowsでも一応読み取れる。(読み取れない場合も結構あるみたいなので注意) |
---|---|
マスター・ブート・レコード | Windowsでも使いたいならこれ。 |
Apple パーティションマップ | PowerPCベースの古いMacでも使いたい場合これ。 |
名前、フォーマット、方式を決めたら、「消去」をクリックすることで、フォーマットを開始することができます。
ストレージデバイスの項目に表示される階層について
読み込まれたストレージデバイスの項目は、階層になっていることがあります。
また、APFSからはコンテナという概念が追加されました。
コンテナとは、パーティションがパワーアップしたようなものです。
このように、階層になっていた場合に迷いそうなのが、どの層を選択してフォーマットすればいいのか、というところです。
- ディスク(一番上): ストレージデバイス全体がフォーマットされる
- コンテナ(二番目): コンテナ、いわゆるパーティションごとのフォーマットができる
- ボリューム(一番下): APFSではコンテナにボリュームを複数作成でき、そのボリュームごとのフォーマットができる
(SSDはディスクなのか……とは思いますが、擬似ディスクドライブとも言われるので、ここではディスクとします)
新しいUSBメモリを購入したとき、外付けストレージの中身をすべて消してスッキリさせたいときなど、多くの場合は、一番上のディスクのフォーマットが当てはまると思います。
また、APFSのコンテナについてもっと知りたい場合は、こちらをご覧ください。
まとめ
今回はMacで外付けストレージをフォーマットする方法を紹介しました。
APFSからのコンテナという概念で、フォーマットにすこし戸惑うかもしれませんが、コンテナはパーティションのことだと考えれば、ディスクユーティリティの表示も理解しやすいのではないかと思います。
お役に立てば幸いです。