フォーマットは、かなり大雑把に言うと、「形式」のことです。
しかし、「フォーマットする」という動詞になると、おそらくそれはSSDやHDDなどの「初期化」のことを言っています。
ここでは主に、SSDやHDDなどの「初期化」という意味のフォーマットについて紹介します。
フォーマットとは?
フォーマットには、いろいろな意味があります。
しかし、その根底にあるのは、だいたい「形式」という意味です。
たとえば、「ファイルフォーマット」というのは、テキストファイルだったり、画像ファイルだったり、動画ファイルだったりな、ファイルの形式のことです。
しかし、「SSDやHDDなどのフォーマット」となると、SSDやHDDが「どのような形式なのか」という意味のほかに、そのSSDやHDDを「初期化する」という意味もあります。
もし「SSDやHDDをフォーマットする」というふうに動詞になれば、それは「初期化する」という意味です。
HDDやSSDなどのフォーマットについて
さきほど、SSDやHDDなどのフォーマットには「初期化する」の意味もある、と書きましたが、「初期化」と聞くと、「形式」に関係ないように思うかもしれません。
しかしこれも、根底には「形式」という意味があります。
たとえば、もしみなさんが誰かに「この外付けSSDをフォーマットしておいてくれよ」と言われたとします。
これは「この外付けSSDを初期化しておいてくれよ」という意味ですが、その言葉の裏には、「外付けSSDを、このパソコンで使える形式にしておいてくれよ」という意味が含まれています。
ですので、相手の人がWindowsを使っているのに、Mac用の形式でフォーマットしたら、「使えないじゃん!」と言われてしまうかもしれません。(その前に、どの形式でフォーマットするのか確かめておかなければいけないというのはあるのですが……)
つまり、SSDやHDDなどのフォーマットは、使いたいコンピュータで使える形式にすること、とも言えます。
もちろん、フォーマットした領域のデータは、すべて消えてしまいます。
そんなわけで、形式を変える目的ではなく、形式はそのままに、データをすべて消すことが目的でフォーマットすることも多いです。
データをすべて消すことがフォーマットではない
もしかすると、データをすべて消すことがフォーマット、というふうに思ってしまう方もいるかもしれませんが、それは違います。
たとえば、SSDやHDDを粉々に砕けば、確かにデータは消えるかもしれません。
しかし、SSDやHDDなどでいうフォーマットは「初期化」つまり「これから使い始められる状態にすること」です。
粉々になったSSDやHDDは、もう使えませんので、これではフォーマットといえなくなってしまいます。
同じように、データをすべて削除しただけのSSDやHDDは、まだ使い始めることができません。
使っているコンピュータが対応している形式にフォーマットして、はじめて使えるようになるのです。
つまり、「すべて削除するのがフォーマット」というのは、間違いですのでお気をつけください。
まとめ
フォーマットにはいろいろな意味がありますが、それらの根底には、だいたい「形式」の意味があります。
SSDやHDDなどで使われるフォーマットには、「初期化」という意味もあります。
しかしその初期化は、「これから使い始められる状態にすること」という意味であり、「使いたいコンピュータで使える形式にすること」という意味も含んでいます。
また、「すべて削除するのがフォーマット」というのは、間違っています。